2020/01/12

昨日のお話しではたくさんの絶望を聞いた。

私が活動するなかで「男性批判にしない(しても不毛な罵り合いが始まるだけで何も改善されないから)」「法律はわかりずらい部分が多いので、刑法の中で最も自分がおかしいと思っていて、他の人にも共有できることの一つに絞る=性交同意年齢」「言いたいことはたくさんあるけれど誰にでもわかるようにシンプルに」を大事にしていきたい。

しかしながら、昨日レイプされたが「暴行脅迫要件」に満たないので不起訴にされたかたのお話を聞いた。そもそもレイプされるとき、死ぬかもしれないという恐怖で体が動かなくなるのは当たり前で、抗えることは難しい。それにも関わらず、日本では13歳以降、性交に同意できる年齢だとされているから(義務教育課程でろくに性交について教えていないのに)中学生からはレイプされたら暴行または脅迫されたことを立証できなければ性交不同意でも罪に問うことができない。無罪となる。

改めて自分が訴えたいことと、他に知ってもらいたいことが増えてしまったのでもう一度考え直してみようと思う。

 

先日、襲われそうになっていた女の子を必死の思いで一緒にいた女性と助けた。いや、身は助けられたかもしれないけれど、心はどうにもできない。2人いたなかで1人だけしか助けられなかった。

男性側の主張の方が正しく聞こえたので最後の最後までどちらを信じるかわからなかったけれど、だんだん主張が破綻してきたので女性を信じることができた。

人は自分のためにここまで嘘がつけるものか、自分のために他人をここまで悪者扱いできるのか、とものすごい不信感が募った。

怖かった。男性の威圧的な態度も怖かった。自分が間違えたと思っていたから、何度も謝った。でも今思うのは、どうして「友達の心配をする通行人」に男性たちは怒った?女性が本当に自分たちの友人なら、私たちになぜ喧嘩腰になる必要があった?

なぜ彼らは嘘をついた?なぜ彼らは逃げた?

 

繁華街だったから、たくさんの人が私たちを見たはずだ。

なぜ誰も助けてくれなかったの?

なぜ24歳の私が必死に20歳の女の子を守らなければならなかったの?

なぜ「大丈夫ですか?」「どうしましたか?」と誰も声をかけてくれなかったの?

もしすぐ警察に連れて行ってたら変わったかな。どうして私はもう1人の女の子を行かせてしまったのかな。

 

最後に、スピーチしていた女性が言った言葉で終わろう。

「加害者の人に言いたいです。あの時殺してほしかった。」