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私が一番幸せであると思った時

朝、太陽の日差しで目を覚ます。

着替える時の肌寒さが日に日に増してきている。

肌が乾燥してきたので、乳液を買う。

帰ってから早速使うと、皮膚が、まるで粉なんて吹いていなかったようにしっとりとしている。

1200円の乳液は随分前のものだろうか、半額で買った。

今日も目覚めたということと、自分のそうした体の反応にささやかな幸せを感じる。

パンをトーストし、上に水菜と目玉焼きを乗せて食べ、ホットミルクを飲む。

 

いつのことだか忘れてしまったけれど、遠い昔、いま世界でわたしが一番幸せであると思ったことがある。クリスマス一週間くらい前の、地元の駅近く、母親が車を運転していて、わたしは後部座席に乗っていた。

当時はもうサンタさんは両親であるとわかっていたし、親もサンタさんの代わりに何のサプライズもなくプレゼントを買い続けており、その時はその買い物を終えた後だった。

その年は特別だった。

プレゼントは一つではなかったのだ。ハリー・ポッターを見た小学低学年から憧れていた。ハリーの従兄弟はいつも自分の歳と同じだけのプレゼントを貰っていたから。

それには及ばないけれど、わたしは人生ゲームとフラフープを買って貰って、その日の夕飯はお寿司だったと思う。

もういい歳なのに(と当時思った)、サンタさんもいないって知っているのに、プレゼントを買ってもらう恥ずかしさと嬉しさ。

何で母親がこんなに買ってくれるのかもわからなかった(多分覚えていないだけでもう少し買ってもらった記憶がある)。

ショッピングモールから車を出すと、交差点の渋滞にはまった。

早く帰っておもちゃで遊びたくてたまらなかった。

車の窓から、外を歩いている人を眺める。

ふと、いま自分より幸せな人ないるのだろうかと思った。

薄暗くなっているので目を凝らさないとよく見えない。

真剣に、渋滞を抜ける間眺めた結果、私は、私がいまこの中で一番幸せであると確信した。