2021/11/06

たとえ帯状疱疹でバカ痛くても(今)

昔の自傷痕で長袖しか着られないことに毎年夏になると

悲しくなって涙が出ても

肛門筋が破壊されていて大きいほうをした後は

手で飛び出たものを戻さなければならなくて

その度に辛い記憶が出てきても

 

生きている。

生きているし、大切にされているし、

十分幸せだから、大丈夫だ。

目が見える、耳が聞こえる、

考えることができる、歩くこともできる、

心の底から笑うことも、怒ることも、泣くことも、

何でもできている。

必要なケアも受けられている。

恵まれている。

 

器が狭いので

痛みによって優しさを手に入れることはできなかったけれど

痛みによって他の人の気持ちを考えることができるようになった

それはとても幸運なことだ。

 

それに、様々な痛みに耐えながら生きている人が

思いのほか多いことも知ることができた。

誰かの痛みを理解することができることは

とても幸運なことだ。

 

何度も何度も今ここには存在しないあなたが現れては

私を恐怖に陥れるから

時々、あなたを呪ってしまいそうになるけれど

それは今の私の気持ちじゃない。

 

たまにおかしくなりそうになるけれど

今の私に戻って来れているから、大丈夫。

 

あなたはきっと他人にそうしてしまうだけの

苦しいことが沢山あったのだろう。

そう理解するよ。

 

もうとっくに許してるよ