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『おみおくりの作法』(2013)をみて

イギリスとイタリアの合作で、静かな静かな映画。

孤独死した人の葬儀を行う為に、亡くなった人の知り合いを探したり、葬儀に参列したりする仕事をするひとの話し。

一貫して青を基調に取り入れている映画で、静かに最後は少しだけ涙が出てしまった。

 

毎日、こころをこめて、でも控えめに生活を送るところの映像表現が印象に残った。

無言の所作が多く(でもそれでいてその表現から色んなことが読み取れる)、シナリオを書くのが苦手なわたしにとってはとても参考になった。

 

主人公が働いている役所の財政難で部署が合併されて解雇されてしまう。なぜなら葬儀にいたるまでの時間がかかりすぎだから。彼に変わって入った新しいひとは、ぞんざいな扱いで仕事をこなしてゆくのだけれど、それを責めるようには描かれない(多分そういうことはこの話しでは重要ではないから)。

誰も責めず、感情は出さず、ただ祈るような日々をみた。

最後は穏やかな悲しみと、少しの暖かさで包まれました。

 

ピーター・バラカン氏は

「誰にも気づかれない優しさは、いつか報われる時が来る。そのことを実感するラストシーンに感動しました。」(オフィシャル・ホームページより)

って。

 

ラストシーンをみるためだけの映画でもないと思ったけど、多分わたしにとってあのラストシーンがなくても同じくらいいい作品だなあって思うから、あってもとてもいいのだけれど。。。

 

こころにじんわりしみて、少し自分自身の優しい気持ちが成長する感じ。新しい感覚です。。