2018/05/10 予備校の先生

SNSで知り合いとつながることをやめたのだけれど、ツイッター糸井重里さんが定期的に3年前に大層お世話になった予備校の先生のつぶやきをリツイートするのでたまにインターネット上でバッタリ会う。

浪人生の中でたった1人勉強を1秒たりともしたことないような人生を送ってきたわたしは、テストもなく教科ごとのクラスも1番下に入った。入塾させてくれるところがそこしかなく、とってもいい塾だった。

下のクラスは講師の人によっては落ちこぼれ扱いを受けることも多い。詰め込み式の小テストで満点を取らないと猛烈に怒りまくる講師の人もいたなか、安心して受けることができた講師の人がその先生だった。(ただ猛烈に怒鳴られるという経験はして良かったと思っている。)

 

その講師は現代文の先生で、とにかく生徒を笑わせようとする人だった。

今回は笑ってたまるか、とかまえていてもいつも笑わせられてしまう。場面が許せば爆笑したいほど。国語の教科だけ入る前から異常に得意だったので、正しい答えが分かるし、間違っても丁寧にどうして間違えたのかを探ってくれる人だった。直接的ではなかったけれど、落ちこぼれクラスだからといって受験でまた落ちるわけじゃない、頑張った分だけ結果はついてくる、君たちの未来は明るいぞ!って一生懸命に伝えて下さった。

 

結論、当時英語でSVOCの意味すら分かっていなかったので(20歳で!20歳でだ!)どんどんついていけず、パニックになって休ませてもらったらそのまま気絶していたことがあった。6月ごろには体の状態が深刻化して塾に行くこともできなくなり辞め、系列の個別に入った。

現実的にこのままセンター試験など受けられる訳もなく、藁をもすがる思いで編入試験を受けたら奇跡的に合格した。入学できる資格はなかったと思うし、法の抜け穴みたいなズルい入り方だった。その点に関してはいつも申し訳ない気持ちでいる。

でもそれでも先生が言った通り、わたしの未来は明るかった。

 

合格の報告とお礼をするとき本当に嬉しかったな。

他の先生や年齢が1個下のアルバイトの大学生が唖然としているなか、その先生はおめでとう!に絞って喜んでくれた。