思いの外、誰かを失うということは
悲しくて、胸がずっと痛くて、
どうしても前向きになれず、
そもそもどうして前向きにならねばいけないのかと
逆ギレしてしまうほどに、
穏やかに、穏やかに、
悲しみが、降り積もって、
どうにもならないのです
積もれば積もるほど、
動けなくなって、
いっそのこともう溺れてしまいたいのです
 
いつの日か、
気がついたら受け入れることができると言われますが
まったくその気配はありません
 
この気持ちを忘れたくもないのです
彼女のことを忘れたくないのです
だから、きっと、わたしはこのままです
 
もう弱音もはいてはいけないとわかっているけれど
いつまでも続く胸の痛みが、そうさせてくれません
 
でも、きっと、今より明日が良くなると信じて、
信じて、信じて、信じて…