2019/03/05 82年生まれ、キム・ジヨンを読む
一日で読み切った。
仕事先の女性が面白いから読んでみてほしい、と言ってくれた。
そこでは良くて月に2.3日しか働いていないので、返すことを考えたら今日しかなかった。
どっと疲れた。でも、読んでよかったと思う。
いつか読もうと思っていた本って大体読まずに終わってしまうから、貸してくれた人に感謝。
自分の部屋で読むと感情的になりすぎる気がしていたので、外で読んだ。
最後は駅の改札口であとがきを読んだ。
この本は韓国のフェミニズム小説で、韓国の女性がどういう状況で生きてきたかが年代ごとにわかるようになっている。それもカルテとして書かれているから、文字そのものからは感情的な表現は少ない。ただこういう風にして女性は生きてきたということが淡々と語られている。
わたしは独身で生きていこうと緩やかに決めている。
自分のお世話もそんなに自信がないのに、人の命に責任を持てないからかなあ。
*だた、どうして今までの人が命をつなぎ続けた先に自分がいるのに、自分はそれをつなぐ気がないことに対しては不思議な気持ちではある。
貸してくれた女性は、「子どもを産みたくなくなった。」と言っていた。
子どもがほしい女性が読んだらきっとにっちもさっちもいかない現状と将来で憂鬱な気持ちになるだろう。
小説の終わりの言葉にサッと血の気が引いた。考え続けて自分の思考をアップデートしなければ。
わたしもきっとどこかで加害側になりうるということを、忘れてはいけない(小説の話とは少しずれるけれど)。
まだまだ考えが足りんなあと思う日々です。