2020/10/12
久々に激の痛であまり眠れなかった
残っていた痛み止めを飲んだ
自分は本当に強くない人間だと思う
弱いと書かないのは自分の弱さを不当に他者で埋めようとしないことが自分の美学だからだ
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昔、都心も都心の大きな映画館で働いていたとき
絶対に怒鳴り散らして帰る人がいた
50代くらいの太った男性で、当時10代だった自分にはとても恐ろしい存在だった
その人が来ると、帰りに絶対に怒鳴り散らされるから
遅番で入りたくなかったくらいだ
大企業なので、すぐ社員を呼んで対応してもらえていたが
その人は人のプライドをへし折ることが生きがいらしく
自分の席の前に人が座ったとか、エレベーターの数が少ないとか、
いつも意味のわからないイチャモンをつけては映画無料券をふんだくろうとしていた
都心も都心の大きな銀行勤めの人らしかった
徐々に怒鳴り散らされることに麻痺していったが
普通に映画館に映画を楽しんで観てきている人は老若男女皆びっくりしていて
明らかに営業妨害なのにどうして出入り禁止にならないだろうと疑問だった
それでも自分にできることはなぜ謝らなくてはいけないのかわからないが
すみませんをひたすら繰り返し言うことだけだった
今日突然その人のことを思い出した
確信も証拠も何もないけれど
多分その人はされたことを仕返しているだけなのだと思う
昔と違って今はその人の気持ちは分からなくもない
今とは違っていいえとは言えない環境で生き抜いてきた人だろう
でもその人にはなりたくない
自分の弱さは自分で引き受けたい
日本映画の全盛期は1958年であった
その映画館は何年か前に無くなった