漠然たる...

この一年、頑張ってなんとか乗り越えてきましたが、

精神状態はいつも追い詰められており、

わたしという存在が明らかになり、

というのも、わたしにはなにもないということが分かったのです。

わたしは自分で仕事ができる人間だと思っていたし、

行動力やフットワークの軽さでは負ける気がしませんでした。

しかし、それは技術がないことを口先だけでカバーしていて

人に向けて自分を演出するということだけである、

これ以上でもこれ以下でもありません。

自分は思っていたよりとてもカッコ悪いことに気づいたのです。

わたしにはなにもありませんでした。

ただ、一つ誇ることができるのは、艱難の末に、それでも生きているというただそれだけのことです。

 

急に襲ってくる、自分ではどうしようもない痛みを、

きっといつまでも背負っていくのだろうと思います。

これがなかったら、と思いますが、

今までの行いから考えれば当然です。

大人になることは、無理をしないことなのかも、と前に書きましたが、

何かを抱え生きて行くのが大人かもしれません。

抱えていない人なんて、いませんものね。

 

わたしにとっては、自分が幸福を感じたとき、

それが一人のときに、とてつもない苦しみも感じます。

やはり未だに自分を受け入れられていないこと、

過去の中に生きていること、

幸福に伴う、責任と、恒久的でないということへの理解...

 

表面上のことではなく、中の普遍的なものに対してもっと考えなければと思います。